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シストレの分類とその特徴【リピート系・MT4・ミラートレーダーほか】

改めてになるが、このブログのテーマは「広義でのシストレ」である。

ここまではインヴァスト証券のシストレ24フルオートリピート系注文を取り上げてきたが、基本的には放置で稼げれば何でもオッケーという節操のないスタンスなのだ。

社畜の方で少し申し上げたが、2018年からはMT4ロボアドバイザーによる運用を開始している。(詳細は改めて記事にしたい。)

そんなところで、シストレの種類について改めて大まかな分類をしておきたい。

その前に:運用方法と稼働サーバーの違い

シストレの分類をする上で、押さえておきたいポイントは運用方法稼働サーバーについてだ。

 

運用方法というのは、どのようなロジックで運用を行うのかというもの。

例えば一定の値幅毎に売買を繰り返すリピート系なのか、テクニカル指標に呼応して自動売買を行うテクニカル型なのか、独自プログラムに売買を委ねるストラテジー型なのか、というものだ。

 

対して稼働サーバーというのは、FX会社等が提供しているサーバー上で稼働するのか、ユーザーのPC上で稼働するのかというもの。

前者の場合一度設定すればPCの電源を切っても問題ないが、後者であればPCの電源を落とすとその時点でシステムの稼働は停止する。

後者を安定稼働させるには、UPSなどの手段で電源を確保する・・・よりは、VPSを使う方が現実的だろう。

※UPS:無停電電源装置。ブレーカーが落ちた際や、停電時にもバッテリーから電源供給できる装置。最低限PC・ネットワーク機器の両方に必要だが、地域停電などでネットワークの根本からダウンした場合は対応不可。

 

VPS(Virtual Private Server)とは?

ユーザーのPC上で稼働するシステムを24時間安定稼働させる為に提供されるサービス。

イメージとしては、業者が提供するPC上で自分の口座・システムを稼働させ、それにリモートアクセスする・・・というと分かり易いだろうか。

要は自分の代わりにPCを24時間稼働させてくれるサービスを利用することで、システムの安定稼働を測るもの。

 

僕はお名前.com Windowsデスクトップを使用してMT4を稼働している。

感覚的にはもう一つデスクトップがあるだけなので初心者にも直観的に分かり易くおすすめ。5口座程度の同時稼働ならメモリ1GBプランで充分である。

 

リピート系

一定の値幅毎に注文を繰り返すシステム。

注文方法に過ぎないので他のシステムでも再現し得るのだが、FX会社側でサーバー提供しているものが殆ど。

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逆張り系リピート

リピート系注文の主流で、値が下がる度に買い注文を、値が上がる度に売り注文を入れる。

損切りを行うものもあるが、基本的には○○円下落してもokというように、含み損上等の設定を行うことが多い。

代表的なものにトラリピループイフダントライオートなどがある。

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順張り系リピート

動いた方向に乗っかって利益を伸ばし、逆行したらしっかり損切りを行うもの。

ハマれば強い反面、相場の方向を読む必要があるので若干裁量の色が出てしまう。

 

メタトレーダー系

いわゆる、MT4(Meta Trader 4)

元々はロシアのメタクォーツ社が開発したプラットフォームなのだが、無料で利用でき、インジケーター類を開発・チャートに表示できるなど高機能なことから人気。

あくまでプラットフォームに過ぎないので、実際の取引においては各FX会社のMT4対応口座の開設が必要。

シストレの面においては、EA(Expert Advisor)と呼ばれるプログラムを利用して自動売買が行える。

広く普及しているシステムなので、全世界に莫大な数のEAが存在することが魅力。最も、玉石金剛なので良いEAを見つけることが重要。

MQLという言語の知識があるか、作成ツールを使えば、自分の考えたEAでの自動売買が可能。

なお、PC上で稼働するシステムなので、24時間稼働にはVPSが必要。

 

選択系(ミラートレーダー)

FX会社が用意したプログラムの中から好みのものを選択し、それによって自動売買を行う。

この自動売買プログラムは、EAではなくストラテジーと呼ばれる。(Strategy:戦略の意。有名なものの場合、同名・同じ挙動のEAがリリースされているものもある。)

イスラエルのトレーデンシー社が開発したミラートレーダーと呼ばれるプラットフォームが有名。

MT4と違いFX会社がサーバーを提供しているので手軽に始められる反面、スプレッドがやや広めなどのデメリットもある。

 

インヴァスト証券が提供しているシストレ24もミラートレーダーを用いたサービスである。

※ミラートレーダー以外にも、FX会社独自のプログラム選択型自動売買がある・・・・かも。

 

メタトレーダー(MT4)とミラートレーダーの主な違い

・MT4は任意にEAを作成したり販売されているものを編集できるが、ミラートレーダーは原則として既存のものしか使用できない

・MT4にデフォルトでセットされているEAは極めて単純なものだけだが、ミラートレーダーはFX会社が提供する充実したストラテジから選べる。

(例えばシストレ24の場合、500以上のストラテジが提供されている。)

・MT4は自分でVPSなどを用意する必要があるが、ミラートレーダーはFX会社が提供している場合が多い。

・コスト面ではVPS維持費を取るか、スプレッドを取るかという選択。

 

簡単に言うと・・・

お手軽に始められる反面、スプレッドが広いミラートレーダー

知識は必要、要VPSとハードルは高いが、カスタマイズ自在なMT4

といったところだろうか。

 

設定系(テクニカル型)

ユーザーがテクニカル指標などから売買ルールを設定し、それに基づいて自動売買が行われるもの。

いわば、お手軽版EA

設定画面のインターフェースは初心者でも分かり易い作りになっているのだが、いかんせんVPSが必要なものが多く、とっつき辛い。

正直に言ってあまりメリットはない。

FXプライム byGMOのちょいトレFXなどが挙げられる。

 

シグナル系

テクニカルのサインなどに従い、売買自体は自分で行う、広義(システマティックという意味)でのシステムトレード。

コイントスなんかも言いようによってはシステムトレードである。

 

ロボアドバイザー

これはFXではないのだが、AIが許容リスクや運用資産に応じて株式・ETF・債権・現物資産などでポートフォリオを組み、運用してくれるサービス。

自分では組まない分野まで広く投資し、リスク分散してくれるのが魅力的。

WealthNaviTHEO・マネックス証券のON COMPASSなどがメジャーどころ。

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まとめ

それぞれのシストレにより、得手不得手や狙うパフォーマンスが変わってくる。

MT4でガッツリ稼いで
リピート系でコツコツ稼いで
ロボアドバイザーで手堅く運用

こんな自動運用を、僕は目指したい。

 

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