リピート運用の証拠金は想定するレンジの内、最高値から最低値への下落(あるいはその逆。両建ての場合、必要証拠金を考えるとこちら。)を許容するように設定するのが定石だ。
僕は、というかこのブログでは長期運用をするならば想定レンジを過去20年程度見るべきだと申し上げている。
この証拠金設定は安定度こそ高いものの、初期においてはポジションも少なく、多くの証拠金が遊んでしまうデメリットがある。
下記記事で何も初めから全額を用意しなくても問題ないということを書いているが、それは後で増資する場合や余剰分を別途運用する時の話である。
リピート系注文の運用資金、いくらで始められる?最初から全力でなくても大丈夫。
まとまった資金はあるが増資は考えにくい、あるいは余剰分の運用が悩ましい場合。
そんな時のリピート運用応用テクニックをご紹介するよ。
例題
今回、例として僕が実際に運用している豪ドル円の両建てリピートを挙げて説明する。
ざっとした条件は以下の通り。
通貨ペア:豪ドル円
注文間隔:100pips
利食い間隔:100pips
損切り:なし
買いレンジ:45円~100円
売りレンジ:55円~110円
運用資金:124万円
詳しい設定は以下の記事も参照してね。
トライオート、豪ドル円(AUD/JPY)両建てリピートの設定内容はこれ!
例えば、こんな場合。
赤い線が買いの上限・下限、青い線が売りの上限・下限。紫の丸(76円)が運用スタートだとする。
この時、76円から85円まで計10本の売りと89円から86円まで計4本の買いポジションを抱えていることになる。
含み損はというと、約55,000+約6,000円≒62,000円ほど。1円以下の分を含めると7万円程だろうか。必要証拠金を加味しても100万円以上の資金が遊んでいることになる。
例えば、急騰を想定する場合。
例えばこんな感じに豪ドル円が急上昇したら、124万円ギリギリなのか。
答えばNOだ。
124万円という資金は65円から110円まで上昇した時の含み損に基いて計算しているので、この場合65円 → 75円までのポジションがない。
上記の場合の含み損は595,000円。必要証拠金が145,200円なので、合計約74万円。124万円との差額約50万円の資金が遊んでいることになる。
ここで、この50万円を活用する。
具体的に言うと、売りのリピート注文をもう一本追加するのだ。
85円から110円まで上昇した時、売りリピート1,000通貨の含み損+必要証拠金は41万円。これがMAXに含み損を抱えても、ギリギリ耐えられる。
ただし、82円から110円まで上昇したらアウトだ。この追加分のリピートは、82円を割ったら停止する必要がある。
そして、今度は同じ要領で買いのリピートを仕掛ける。
これも同様、くれぐれも最大の含み損+必要証拠金と、ストップするラインを間違えないように。
例えば、急落を想定する場合。
こちらも考え方は同じ。計算だけ羅列しよう。
89円が一番高いポジションなので、55円まで下落した場合の含み損+必要証拠金は約67万円。余力57万円。
87円から55円までの下落がギリギリなので、買いの場合は87円に達したらストップする必要がある。
今は中央付近だけど・・・
上記の計算、現在値が想定レンジの中央付近にいるので、売りの場合も買いの場合も2、3円程度順張り方向に動くだけで止める必要がある。
現在値がどちらかに偏っていると長期的に仕掛ける、または少額資金で追加ポジションを持つことも出来るので、工夫次第では効果的に働くかもしれない。
計算が複雑になるが、別通貨ペアを組み合わせるのも一つの手段。
例えば豪ドルは売りのマイナススワップが高いので、高値圏に行ったらユーロ売りを絡ませるとか、ね。
ご注意
この方法、あくまでも想定レンジの中で納まるという前提に基いてリスクを取る方法である。
例えば急騰の例では、110円を突破しても65円~75円のポジションがなかったお陰でロスカットされなかった(そして、その後戻ってきた)というケースも充分考えられる。
その時この手法を使っていたが為にロスカット、という可能性もあることを考えてご利用頂きたい。
しかし、期間限定ながら火力を1.5倍に増加できるのは非常に魅力的だ。
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