リピート系注文をするなら、どの通貨ペアが良いのか。ドル?ユーロ?南アランド?買い?売り?
感覚で始めて、逆行して含み損が爆発・・・・なんてことになると目も当てられない。
リピート系注文は長期的な保有を前提として考えるからこそ、通貨ペア選びはしっかり行っていきたい。そんな通貨ペア選びの、考え方の一助に。
通貨ペアを選ぶ為の要素
1.ボラティリティがある。
第一にして前提。リピート系注文は値動きを糧にしていくので、動かない通貨を選んでも利益が発生しない。
例えば極端な話だが、ペッグ制を採用している米ドル/香港ドル(USD/HKD)などを選んでも動きがないので、利益が出ない。(あるいは超超小刻みなリピート注文ならば・・・スプレッド負けするか。)
※ペッグ制:介入等によって相場レートを固定化する制度
上記は米ドル/香港ドル(USD/HKD)の月足。10年間で7.82-7.74間の推移しかしていない。これはドル円で言ったら10年で8円程度しか動いていないということだ。
対してドル円は2016年11月、トランプショック&ラリーの一月で約13円動いた訳で、如何に香港ドルが動かないかが分かる。
2.超長期でのレンジを形成している
行ったきりになった時、注文方向であればまだマシだが逆行し続ければ含み損を抱えていずれはロスカットになってしまうだろう。
30円幅でも50円幅でも、概ねこの幅で動く、という年単位の見通しが立てられることは非常に大きな意味がある。もちろん、証拠金を抑えるためにはレンジは狭い方が好ましい。(上記のように狭すぎるも頂けないが)
こんな風に一方通行で帰って来ていない通貨はリピート系注文向きとは言い難い。
結果的に、政治・経済面の安定やテクニカルの機能(※)などを考えるとメジャー通貨ペアに行き着く場合が多い。
※テクニカルは大勢が意識するから機能するので、ドルストレート、せめて円ユーロ絡みのペア程度にしておいた方が懸命である。極端に言えば、トルコリラメキシコペソ(TRY/MXN)みたいなペアの高値安値を意識している人はあまり(ほぼ)いない。
3.総推移が大きい
1.によるとレンジ幅(高値-安値)は狭い方が好ましいのだが、そのレンジ幅の中では激しく動いた方がいい。
例えば110円→100円になるにも、一直線に動くよりも110円→108円→109円→107円→108円→・・・とギザギザしながら下落してくれた方がリピート系注文的には美味しい。上昇する時もまた同じ。
マネースクエアでは、このようなトータルでの値動きを総推移と名付けているらしい。
4.スプレッドが狭い
見落としがちだけど、重要な要素。
各証券会社は、リピート系注文の運用費用を賄う為に手数料を取ったり、スプレッドを広めに設定したりしている。それ自体は別に悪いことじゃなく、恩恵に肖るのだから払うモノは払うべきだ。
だが、元々スプレッドが高い通貨ペアに更に手数料まで上乗せされると結構笑えない。それは単純に約定回数にも影響し、利益に直結する。(スプレッドが広い故に指値に届かなかった・・・などが多々あり得る。)
例えばマネースクエアのポンド円(GBP/JPY)のスプレッドは7pips。これに往復手数料(1万通貨未満単位)が加わると実質17pips。結構デカい。
各社どの通貨ペアでも手数料はほぼ同じなので、だったら基のスプレッドが狭いメジャー通貨ペア、ドル円・ユーロ円などが相対的有利になってくる。
(南アランドは手数料が安い場合もあるが、取引単位が大きくなる為結果として高く付くことも。)
5.スワップポイントが付く
これを基準に通貨ペアを選ぶべきではない、が、決して無視できない要素。
リピート系注文は計画的ナンピン的に多数のポジションを抱えることを前提とするので、スワップポイントによる利益も決して無視できない。逆に、マイナススワップの場合はダメージが大きい。
長期ではスワップポイントの変動も十二分に考えられることなので、この通貨がスワップポイントが高いから、という考えではなく敢えて比べるならスワップポイントがプラスになる方、程度に意識しておきたい。
とはいえ、運用が長く(抱えてるポジションが多く)なるとスワップポイントの方が利益が大きい、なんてこともあるようなので決して無視はできない。
まとめ
上記のうち、個人的な重要度ウェイトは以下のように考えている。
1.ボラティリティ:前提。
2.超長期レンジ形成:75%。どんなにリピートしようが、ロスカットされては無意味。
3.総推移:15%。これがあれば4と5はカバーできる
4.スプレッド:5%。狭いに越したことはない。
5.スワップ:5%。高いに越したことはない。
言葉でまとめると、『狭いレンジで激しく動く通貨ペアが理想。スプレッドが狭く、スワップポイントが付けばラッキー』といったところ。
結局、どの通貨がいいの?
上記を満たすものとして、一般に人気が高いのは豪ドル円(AUD/JPY)やNZドル円(NZD/JPY)。
最近は利上げによってスワップポイントが増えてきたドル円(USD/JPY)なんかも決して悪くない、というのが一般論。
こいったものを組み込みながらも、リピート系注文においても一点集中することなく分散していく視点が大事だろう。ドル円を2,000通貨でやるなら、ドル円とユーロ円1,000通貨ずつにするとかね。
今後の記事では果たして豪ドル円は本当に有利なのか?とか相関のある通貨ペアは?とか、書いていきたい。
ボラティリティNo.1通貨ポンドは果たしてリピート系注文に向いているのか?
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